福島県
大内宿
福島県南会津にある【大内宿】は、江戸時代に会津若松市と日光今市を結ぶ重要な道の宿場町として栄えました。
現在も江戸時代の面影そのままに茅葺屋根の民家が街道沿いに建ち並び、この景観を引き継ぐために店舗兼住居として生活しています。
昭和56年には国選定重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、この大切な村・宿場の景観を未来の子供たちに引き継いで行くために、住民憲章を作り「売らない・貸さない・壊さない」の3原則を守り景観保存と伝統的な屋根葺きの技術習得、継承に全員で取り組んでいます。
約400年の歳月を経ても残る伝統的な茅葺き屋根。
これは村の人々が自ら保存活動を行うことによって維持されています。
専門技術を持つ茅手(かやで)と呼ばれる職人を中心に、村の人々が協力し合い屋根の葺き替えに取り組みます。
茅葺き屋根の材料はススキです。
夏は涼しく冬は暖かい茅葺き屋根ですが、火災には弱く一度燃えるとすぐに広まってしまいます。そこで大内宿では、毎年9月1日に一斉放水訓練を行っています。
1年に1度、各民家から高く水が飛び交う様子を多くの方が見物に訪れます。